気管支喘息
免疫応答は、有害な外来異物を除去する反応で、病原体を排除する感染免疫反応がその代表ですが、アレルギーも免疫応答の特殊な一型で、従来は、寄生虫に対する免疫応答と考えられていました。しかし、現在では、寄生虫疾患が減少し、行き場のなくなった反応の対象が、食物やホコリ、ダニなどに向かってしまったという考え方もあります。もともと、生体防御反応としては、親戚関係にある反応で、感染免疫反応が起こると(風邪をひくと)、アレルギー反応も出現しやすくなります。
気管支喘息にもいろいろな誘因がありますが、食物やホコリ、ダニなどのアレルゲン暴露はもとより、気象状況や感染(風邪)が重要な因子です。特に、風邪を引き金にして、気道からウイルスを除去する感 染免疫応答が出現すると、気道粘膜は損傷を受けて気道過敏性を獲得し、アレルギー性の炎症反応に基づいて、気管支平滑筋が収縮したり、あるいは、粘膜かむくんだり、あるいは分泌物が増えて、空気の通り道を狭窄あるいは閉塞して喘息になります。
今のところ、ライノウイルス(主として鼻炎の原因ウイルス)、RSウイルス(乳幼児の気管支炎の原因ウイルス)、インフルエンザAウイルスが気管支喘息を誘導しやすいことで知られています。特に、ライノウイルスにはたくさんの血清型が存在するために何回でも感染します。
このように、アレルゲンの存在、気象状況、感染といった誘因が重なった状態になると、こらえきれずに、アレルギー反応を引き起こしてしまいます。また、� ��レルギー反応が長引くと、鼻閉や気管支狭窄のために異物排泄機能が低下し、今度は、次の風邪を呼び込みやすい状況となり、「風邪が長引く」という状態になります。
4−6歳が気管支喘息の有病率の最も高くなる年齢ですので、しばらく、喘息に関しては起こりやすい年齢が続きます。しかも、春・秋は、温度差の激しい気象状況が続き、風邪に遭遇する機会も多いという状況となっています。特に、夜間11時頃から夜中の4-5時頃までは、気道過敏性の亢進する時間帯とされています。
気管支喘息の典型的な発作の特徴は横になり難いということです。発作では、空気の通り道である気管支が収縮して狭くなりますが、横になると、肺の重みが加わるために、さらに気管支の内腔� �狭窄します。このために、呼吸困難が増すために、眠たくても、横になるのを嫌がり、起き上がって、お母さんに抱きついて寝ようとします。このようなレベルの発作を極力予防し、発作のない状態を維持していくことが大切です。予防法としては、誘因が重ならないようにしてあげるということになります。風邪をひくたびにいちいち喘息が出るわけではありません。その他の、誘因が重なっているかどうかがポイントです。もちろん、誘因といっても、気象状況を変えることは出来ませんし、風邪もひきますから、あまり神経質にならないようにしてください。喘息になったときは、気道過敏性が十分に取れるまで、必要十分の治療を続けてください。短くて1週間、長いと、6−8週間程度か� �りますが、いつまでも続くわけではありません。
蕁麻疹
即時型アレルギーの遺伝的素因、朝夕の冷え込みで蕁麻疹が出やすい時候であること、風邪の影響でおなかの調子が多少落ちて吸収分解能力が低下、風邪ウイルスに対する免疫応答によりアレルギー反応も出やすくなること、などが重なると、現します。
原則的として、セルテクトのような抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用のある薬でコントロールしてください。食べ物は、あっさりした消化のよい物を中心にしてください。念のためですが、ほうれんそう、トマト、なす、とうもろこし、セロリ、たけのこ、じゃがいも、チーズ、やまいも、さといも、そば、くり、バナナ、パイナップル、キウイ、など、ヒスタミン、コリン、セロとニンを比較的多く含む食品(仮 性アレルゲン)を一度にたくさん食べると、蕁麻疹が出やすくなります。その他、熱いお風呂は避けてください。かゆみが激しくなります。アレルゲンの検査は因果関係の強く疑われる物質ないしは食べ物が特定されてから受けたほうが良いでしょう。実際に、蕁麻疹の原因が特定されることはむしろ稀です。
風邪とアレルギー
風邪の原因となるウイルスは約150種類あるので、症状の差はあれ、150回は風邪にかかります。15歳までに、一通り風邪をこなして抵抗力(免疫)が完成します。したがって、集団生活を始める3−4歳から15歳の間、すなわち、約11−12年間に150回引くことになり、1年間では約12回風邪にかかります。とりわけ、秋冬は、何種類もの風邪のウイルスが一度に出回り、次から次に風邪にかかることがあります。ウイルスの種類は150種類あっても、風邪の症状は、殆ど同じですから、どのウイルスの風邪にかかったのかはわかりません。中耳炎、気管支炎、肺炎等の合併症がなければ、上手く風邪をひきこなしたと思って結構です。さて、元来、免疫応答は、有害な外来異物を除去する反応で、特に、病原体を� ��除する感染免疫反応がその代表ですが、アレルギーも免疫応答の特殊な一型で、従来は、特に寄生虫に対する免疫応答と考えられていました。しかし、現在では、寄生虫疾患が減少し、行き場のなくなった反応の対象が、食物やホコリ、ダニなどに向かってしまったという考え方もあります。すなわち、もともと、感染防御反応としては、親戚関係にある反応であり、感染免疫反応が起こると、アレルギー反応も巻き込まれて出現しやすくなります。気管支喘息にもいろいろな誘因がありますが、食物やホコリ、ダニなどのアレルゲン暴露はもとより、気象状況や感染(風邪)も重要な因子です。風邪を引き金にして、気道からウイルスを除去する感染免疫応答が出現すると、気道粘膜は損 傷を受けて気道過敏性を獲得し、今度はアレルギー性の炎症反応に基づいて、気管支平滑筋が収縮したり、粘膜かむくんだり、あるいは分泌物が増加して、空気の通り道を狭窄あるいは閉塞して喘息になります。ライノウイルス(主として鼻炎の原因ウイルス)、RSウイルス(乳幼児の気管支炎の原因ウイルス)、インフルエンザAウイルスが気管支喘息を誘導しやすいことで知られています。特に、ライノウイルスにはたくさんの血清型が存在するために何回でも感染します。このように、アレルゲンの存在、気象状況、感染といった誘因が重なった状態になると、こらえきれずに、アレルギー反応を引き起こしてしまいます。また、アレルギー反応が長引くと、鼻閉や気管支狭窄のために異物排泄機能が低下し、今� ��は、次の風邪を呼び込みやすい状況となり、さらに、「風邪が長引く」という状態になります。4−6歳は気管支喘息の有病率の最も高くなる年齢で、しかも、春先や秋冬は、温度差の激しい気象状況が続き、さらには、アレルギー反応を誘発しやすい風邪に遭遇する機会も多いという状況となっています。この峠を越えると、出現頻度や症状か軽減されることを期待してよろしいと思います。大局的には、後2−3年で大きな峠を越えていきますので、過度に心配されないほうが良いでしょう。最後に、現在の状況ですが、時折咳をして、夜中も咳き込むことがあるということですから、完全には安定されていないのでしょう。しかし、常時、アレルギー反応が起こっているわけではないということでもあります。したが って、一過性の誘因による咳だということになります。例えば、低気圧が来たとか、急に冷え込んだとか、ほこりが立ったとか、急に走って過換気になったとか、また、夏であれば、線香や花火の煙を吸い込んだとか、・・・・です。特に、夜間11時頃から夜中の4-5時頃までは、気道過敏性の亢進する時間帯とされています。予防法としては、誘因が重ならないようにしてあげるということになります。風邪をひくたびにいちいち喘息が出るわけではありません。その他の、誘因が重なっているかどうかがポイントです。もちろん、誘因といっても、気象状況を変えることは出来ませんし、風邪もひきますから、あまり神経質にならないようにしてください。喘息になったときは気道過敏性が十分に取れるまで、必要十分の 治療を続けてください。短くて1週間、長いと、6−8週間程度かかりますが、いつまでも続くわけではありません。上手く付き合っていくという姿勢が必要でしょう。体力は確かに消耗されると思いますが、これは主として、呼吸にかかわる筋肉の疲労です。しかし、逆に呼吸筋が鍛えられているわけですから、次の喘息の時にはより上手に呼吸できるようになるとも言えます。また、この呼吸法は水泳の時の息ごらえと合い通じるところがありますから、将来は水泳が得意になってくれるかもしれません。
喘息が長引く理由 :気管支喘息の標準的治療で軽快が遅れる場合はいろいろな原因が考えられますが、1.年齢的に気管支喘息を起こしやすいピークの年齢(5−6歳)に近づきつつあること。2.春先と秋は温度差の激しい気象状況となり、気管支喘息のシーズンである(誘因が続く)こと。3.集団生活をされている場合は、感染の機会が多く、アレルギー反応が誘発されやすいこと。などが考えられます。一方、薬については、4. 経口薬ですから、消化管から吸収が十分にされているかどうかという問題があります。たとえば、今回のように、風邪を契機として出現した場合、かぜの影響で少し遅れて、消化管の吸収低下があれば、いくらきちんと服用していても吸収が不良のために、治療効果が出難いということもありえ ます。このような場合は、テオドールという薬については血中濃度が測定できますので、それを参考にして用量設定する場合もあります。また、アトックという薬については、同じ作用機序の薬で貼付剤(ホクナリンテープ)があります。これですと、皮膚から吸収されますので、効果が確実に得られます。
喘喘息治療のポイントは、発作を軽く、短く済ませていくことです。息発作は、最終的には10−11歳程度で抜けていくことが一般ですが、年齢的には、この5-6歳が峠で、発作の頻度程度が一時的に目立つこともあり、不安になられるとは思いますが、火事と同じで初期消火が大事です。発作かなと思われたら、標準的な治療を標準的な期間続け、軽く短く済ませ、再燃しにくいよう� ��してあげてください。発作の目安は、入院を考慮するかどうかに関して言えば、起座呼吸があるかどうか、安眠できているかどうかです。安眠できていれば、通常、1−2週間の治療で落ち着きます。実際には、見た目の発作は4−5日程度で落ちつきますが、気道過敏性の亢進と言って、発作の手前の状態で、何か引き金があると発作になりやすい状態がしばらく続きますので、発作が取れた後も、しばらく治療を続けてから、休薬することが大事です。入院が必要なレベルの発作では治療期間は4−6週間程度になります。この1−2年で発作の程度、起こりやすい時期を把握され、早め早めに治療されてゆけば大丈夫です。ちなみに、しつこい咳の続くかぜ症候群の中には� �イコプラズマ感染症がありますが、特に、マイコプラズマ感染症は気管支喘息が誘発されやすいことで有名です。12月以降流行する可能性のあるインフルエンザも気管支喘息を誘発しやすいので注意してください。体調がよければ、予防接種も考慮されれば良いかもしれません。うがい・手洗い・部屋の換気等を引き続き、気をつけてください。鼻炎としての対策:空気が冷たくて乾燥していますので、鼻閉がおきやすい時期です。洗濯物やバスタオルの大きめのを干して寝るなどして、湿気をつけてあげると楽です。また、局所的には、40度程度のお湯にタオルを浸して絞り、湯気が立つような状態にして、これをお子さんの鼻とか口に5分間程度あててあげると楽になります。寝る前とか食事前が効果的です(お風� ��に入ると、鼻詰まりが楽になるのと同じ原理です。
マイコプラズマ感染症の治療
マイコプラズマ感染症や肺炎クラミジア感染症ではマクロライド系の抗生剤の服用が2週間程度必要です。ミノマイシンも有効ではありますが、8歳未満の年齢では歯牙黄染の副作用の可能性があり、服用は避けられた方が良いでしよう。
水痘ワクチンと蕁麻疹
水痘ワクチンの添加物として、安定剤の働きをするゼラチンが含まれていた時は、蕁麻疹を含むアレルギー反応の副作用がありましたが、現在は使用されていないため、水痘ワクチンの副作用としての蕁麻疹は稀になりつつあると思われます。もちろん、ゼラチン以外の添加物に反応した可能性まで完全には否定できません。特に、接種の翌日から出現したというタイミング自体は因果関係を疑わせます。しかし、食事の後に出るということに注目すると、季節の変わり目で少しお腹の調子が落ちて、食べ物の分解能力が低下し、普段何ともない食べ物が刺激になって蕁麻疹が出ていたのかもしれません。即時型アレルギーの遺伝的素因があるかもしれないこと、朝夕の冷え込みで、蕁麻疹が出� ��すい時候であること、おなかの調子が多少落ちて吸収分解能力が低下していかもしれないということ、などが重なって出現したのではないでしょうか。水痘ワクチンは最後の起爆剤の役割となったのかもしれません。今後の予防接種について過度に心配されるひつようはないと思います。原則的として、セルテクトのような抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用のある薬でコントロールしてください。食べ物は、あっさりした消化のよい物を中心にしてください。念のためですが、ほうれんそう、トマト、なす、とうもろこし、セロリ、たけのこ、じゃがいも、チーズ、やまいも、さといも、そば、くり、バナナ、パイナップル、キウイ、など、ヒスタミン、コリン、セロとニンを比較的多く含む食� ��を一度にたくさん食べると、蕁麻疹が出やすくなりますので、注意してください。その他、熱いお風呂は避けてください。かゆみが激しくなります。アレルゲンの検査はもう少し因果関係の強く疑われる物質ないしは食べ物が特定されてから受けたほうが良いのではないでしょうか。実際に、蕁麻疹の原因が特定される
ことはむしろ稀です。
ラテックス・フルーツ症候群
バナナは、離乳期の乳幼児に重宝です。持ち運びに便利でカロリーもあり、外出には打ってつけで自然と摂取量も増えます。食物繊維も豊富で、さらにカリウムが多く含まれるので、消化管の動きを活発にし、便秘の予防になります。しかし、共通抗原性のあるラテックスアレルギーも増えており、ラテックス・フルーツ症候群と呼ばれています。また、リンゴ、キウイ、モモ、メロンなどは花粉抗原と共通抗原性を持っており、口腔アレルギー症候群を起こします。最近、スギ花粉症などが低年齢化していることと関連していると考えられます。
またヒスタミンやセロトニンなど生理活性物質がアレルギー反応に似た症状を起こします。仮性アレルゲンと呼ばれて� �ます。ホウレンソウ、トマト、トウモロコシにはヒスタミンが、トマト、バナナ、キウイ、パイナップルはセロトニンが含まれています。IgEが陰性の場合は仮性アレルゲンが関与している場合があるかと思います。検査法としてIgEが検出感度以下の場合は、果物にプリック針を刺してからプリックテストをする方法で皮膚反応を診ると参考になると思います。二股の針が痛くなく便利です。また、これまで日本では離乳期に果汁を推奨されてきましたが、米国小児科学会の勧告を参考にすると赤ちゃんに果汁を与えることは勧められません。
MRSAとヘルペス
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